ハワイでボートに持ち込み禁止なものとは??
ハワイ旅行中に、野生のウミガメと一緒に泳ぐツアーやイルカウォッチングツアーなど、ボートを使うオプショナルツアーに参加する予定があるなら、ボートや船の上には絶対に持って行ってはいけないと言われているものがあります!
それは、バナナです。🍌🍌🍌
ホームページなんかに、「船にバナナを持ち込まないでください」という、ちょっと風変わりな記載をしているクルーズ会社は、ハワイだと結構あったりします。え?なんでダメなの?と思う人が多いのではないでしょうか。
一見、変わった迷信に思えるかもしれませんが、実は長い歴史に基づいた伝統です。今日は、なぜバナナがハワイでボートに持ち込み禁止になったのか、その由来を皆さんに共有したいと思います。
<バナナ迷信の起源>
何世紀にもわたって、船乗りたちはバナナを船に持ち込むと、船員や船自体に不運をもたらすと信じていました。この迷信が生まれた理由は何個かあります。
1. 歴史的な背景: バナナは非常に傷みやすい果物で、長期間の輸送には向いていません。冷蔵技術などが全くなかった昔、1700年代にはカリブ海からヨーロッパへバナナを輸送する船がよく事故に遭遇しました。バナナは熟れるのが早く、腐らせずに届けるには急いで輸送する必要がありました。その結果、事故や難破が頻繁に発生し、これがバナナが不運をもたらすと信じられるようになった理由の一つです。
2. 食品の腐敗: バナナは早く熟し、エチレンガスを放出します。このエチレンガスは、他の果物や野菜の熟成も早めてしまうので、一緒に積んでいるものも腐りやすくなります。昔の航海は長期にわたっていたため、バナナからの腐敗が原因で食料不足を引き起こし、バナナが不幸の象徴と見なされました。
3. 害虫: バナナはクモや昆虫などの害虫を引き寄せます。船内でこれらの害虫が蔓延すると、大きな問題を引き起こし、バナナが不運をもたらすと信じられるようになりました。
4. 滑りやすいデッキ: 熟しすぎたバナナは滑りやすくなり、船のデッキで事故を引き起こす可能性があります。これが怪我の原因となり、バナナが不運をもたらすという認識がさらに広まりました。
<木材の腐敗との間接的な関係>
バナナ自体が直接的に木材を腐らせるわけではありませんが、熟しすぎたり腐敗したりすると、湿気が多く、有機物が豊富な環境を作り出し、カビや菌の成長を促進します。これが結果として木材の腐敗を引き起こす可能性があります。
なぜ、今でもハワイではこの伝統を守るのか?
現代の船やボート、航海技術は過去のものよりもはるかに進化していますが、多くの船員や漁師は今でも、この古い迷信を守り続けています。アンドユークリエーションズも、ハワイの伝統の一部として、この海のルールを尊重しています。皆さんもオアフ島で、シュノーケリングやクルーズなど、海の冒険に出かける時には、ボートの上でのおやつにバナナは禁止!と、ハワイの面白い言い伝えを心に留めておいてください🤗
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